ハロー!ドイツ・ベルリン在住のユキです。
(初めましての方へ。自己紹介はコチラです🧏🏻♀️)
これまで私の最愛の息子ボクちゃんがベルリンの小学校に入学するまでの道のりを、日本生まれ・日本育ちの私の目線で記録していました。
これまでのお話はコチラ👇
Europa-Schule
ボクちゃんが通うdie Staatliche Europa-Schule Berlin(長いので以降 Europa-Schule と書きます)という小学校はベルリンにしかない少し特殊な学校です。何が違うのかよく聞かれるので、私のわかる範囲でベルリンの公立小学校との違いを挙げてみます。
①Europa-Schule はベルリン市とEUが母体
ベルリン市は急激な人口増加に伴い公立小学校不足や教師不足が問題になっていますが、Europa-Schuleではそれらの心配は今のところありません。
ちなみにベルリン市にEuropa-Schuleの小学校18校と、Scondary Schoolが15校があります。
赤い人の形が小学校です |
②授業は1年生からバイリンガルで授業を行う
ボクちゃんの学校はドイツ語と英語です。例えば、ボクちゃんの時間割によると、算数の授業はドイツ語で行われますが、アート・音楽・スポーツはネイティブの英語を話す先生が担当されます。
🧏🏻♀️「言語については後ほど詳しく書きます。」
Europa-Schuleにはドイツ語と英語の他に、ドイツ語とフランス語、ポルトガル語、イタリア語、ロシア語等々あります。
③授業料は無料
公立小学校と同様、授業料は無料です。
授業内容や学校の設備などは私立学校並のハイクオリティなので、ものすごく人気があるのがよくわかります。
※授業料は無料ですが、父兄によるボランティア団体への募金(任意)や、年始の担任の先生がたへのお礼金(?)のようなものの支払いはあります。多額ではありませんでした。(ホッ❤)
④入学するには面接突破が必要
小学校のある校区に居住していれば入学できるわけではありません。生徒は全員面接を受けなければなりません。
面接については以前コチラ👇に書きました
他の父兄から聞いた話によると、面接では主に「ドイツ語」か「英語」のどちらかが小学校入学に必要なレベルに達しているかをチェックするようです。例えば、ロシア人のママとフランス人のパパ家庭の子供は幼稚園でしかドイツ語を話さないので、ドイツ人家庭で育つ子と比較してドイツ語の語彙が少なかったり、表現力が足りないことがあります。その子にドイツ語と英語の授業は負担になる、という考えのようです。
⑤飛び級・落第は無し
ドイツでは学習スピードの速い子は飛び級したり、逆にもう一年同じ学年をやり直すことが思いのほか普通にありますが(特に低学年に多くみられます。)、ボクちゃんの学校ではどちらもありません。
したがって、学習について行けない場合は他の小学校に転校しなくてはいけません。
他のEuropa-Schuleがどうかわかりませんが、ボクちゃんの学校の場合は面接時にこの点に合意する書類にサインが必要でした。
🧏🏻♀️「この点はややシビアですねー。」
ドイツの学校の飛び級についてはコチラ👇にも
Elternabend
入学式の数日前にすべての親が出席する「🇩🇪Elternabend(🇬🇧Parents' evening)」という父兄説明会が開催されました。
ボクちゃんはその日のその時間に日本語補習校があったので、私は補習校の送迎をして息子の父親が「Elternabend」に参加しました。
「Elternabend」ではクラスの父兄、担任の教師、担任のお世係、そして算数やアートなどの教科を担当される教師が集い、自己紹介や入学式と学校生活についての説明がありました。
息子の父親が持って帰ってきた資料を読んで、いくつか日本人の私にとって「日本と違うな」と思う点がありました。
●1年生は小学生になることを学ぶ
ドイツの小学校の1,2年生は日本人の感覚からすると「遊んでばっかり」という印象だと先輩ママからよく聞いてはいましたが・・・
本当でした!笑
幼稚園の延長という感じがします。
詳しくは下↓の「言語重視」でも書きますね。
●言語重視
息子の通う学校はバイリンガルなのでそのせいかもしれませんが、時間割のほとんどが
「🇩🇪Muttersprache (🇬🇧Mother Tongue)」=息子の場合ドイツ語
「🇩🇪Partnersprache (🇬🇧Partner Tongue)」=息子の場合英語
で埋まっています。
週に12時間もあります!
この時間、1クラス26人の生徒はドイツ語が母国語の子供と英語が母国語の子供に2分割され、少人数でガッツリ学ぶのだそうです。
ちなみに、時間割の1週間のその他の教科は
- 体育 2時間
- アート 1時間
- 音楽 2時間
- 算数 5時間
理科・科学、保健、社会、家庭科、歴史などはありません。
その他は何かのトピックスについて話す時間や、
「🇩🇪Lernzeit (🇬🇧Learning Time)」←具体的に何を?
「🇩🇪Soziales Lernen (🇬🇧Social Learning) 」←?
そして、
遊ぶ時間がタップリ!!😂
●欠席日数
私は健康優良児であまり小学校を欠席した記憶がないのですが、日本の小学校も出席率に関して厳しかったですか?
ドイツの小学校は「病欠」「通院」以外の欠席理由を一切受け付けないとのこと。
🧏🏻♀️「とはいえ、家族のことや特別な理由は受けいれてくださると期待していますが・・・」
ちなみに、5日以上理由もなく学校を休んだ場合、教師はベルリン市にレポートする義務があるのだそうです。
入学式当日
9月某土曜日の朝10時少し前。
ボクちゃんと息子の父親と3人で小学校に到着しました。
校内に入るには、先日の「Elternabend」で配布されたチケットが必要でした。
1家族につき生徒+4家族メンバーのみ参列が許されていました。
この日は今年最後の夏日というほどよく晴れた熱い日でした。
建物の真ん中にあるパティオ(屋外)に沢山の椅子が並べられ、建物からは万国国旗のような飾りもされていました。
🧏🏻♀️「とっても素敵な会場セッティングでしたが、人が多すぎて顔が映り込みしちゃうので、写真の投稿は控えます。その代わりにボクちゃんが描いた入学式の絵を載せますね。」
「L」は椅子だそうです。 |
新入生徒は椅子の最前列に座り、父兄は後ろの椅子に座りました。
入学のセレモニーは在校生のコーラスで始まりました。
先生の弾くキーボードに合わせて子供たちが英語でRihanna の「unbrella」そして「over the rainbow」を歌ってくれました。時折ダンスもあり可愛らしかったです❤
コーラスが終わると新入生の父兄が口笛を鳴らして拍手喝采!大歓声をあげていましたが、日本じゃ見られない光景ですよねー。嫌いじゃないです笑
そして校長先生のご挨拶がありました。
校長先生は英語とドイツ語を切り替えながら歓迎のご挨拶やスタッフの紹介をされていました。とても軽快で楽しいスピーチで、子供たちも楽しく聞いていました。
その後、校長先生から新入生の名前が一人一人呼ばれ、前に1列に並び、クラスルームに連れていかれました。
残された父兄へは校長先生からの学校や父兄ボランティア活動の説明があり、入学式は終了しました。
入学式の後、小学校のグラウンドで父兄ボランティア団体の紹介とお菓子の提供がありました。ここで私たちはボクちゃんと再会し、担任の先生に直接ご挨拶したり、すでにボクちゃんが仲良くなった子の父兄と歓談したりしました。
昼前には終了したので、実質2時間ほどの短い入学式でした。
そうそう!
以前入学式ファッションについて書きましたが、結局のところ「そんなに考える必要はなかった」です。
Tシャツに短パンサンダルで出席していた子もいたし、
インド系の女の子はキラッキラのドレスで着飾っていたし、
カッコ良くジャケットでキメてきた子、
ワンピースを着て、ママのアイラインを引いてお化粧までした子
・・・家庭により本当に様々でした。
父兄もカジュアルな方からおめかしした方まで、色々でした。
私はといいますと、久~しぶりの7センチのパンプスで、足が痛くて痛くて💦💦2時間で終わってよかったです。
次回へつづく・・・
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