ハロー!ドイツ・ベルリン在住のユキです。
(初めましての方へ。自己紹介はコチラです🧏🏻♀️)
今年の夏からベルリンの小学校に行く息子ボクちゃんの記録です。
前回の記事はコチラ👇🏻
ドイツではある年齢に到達しただけで小学校へは行けません。
幼稚園の先生から「まだ言葉の数が足りないよ。」「あと一年幼稚園に通った方がイイかもよ。」と指摘されることがあります。
🧏🏻♀️「移民の多いベルリンでは家庭ではドイツ語を一切話さないキッズがざらにいるので、ドイツ人家庭で終日ドイツ語を話す子に比べると、どうしても劣ってしまうのは致し方ありません。」
また、地域指定のSchularzt(🇬🇧school doctor)による、いわゆる進学前健康診断の結果次第では、ドクターから進学を遅らせるべきだと言われることもあります。
入学年の2月
ボクちゃんも小学校から指定されたドクターによる健康診断を予定していました。
が、予約当日の朝にボクちゃんが発熱。♨️急遽キャンセルし、4月に延期になりました。
そうそう!幼稚園の先生やドクターから何の指摘がなくても、親が子供の入学を1年遅らせたいという希望があるとします。(特に夏生まれの子は多いです。)そんなご家庭はこの健康診断で相談するとドクターが必要な書類に記入して小学校入学を遅らせることも可能だそうですよ。
『その子の成長や語学の発達に応じて』というのが第一のようです。
🧏🏻♀️「私はとても良いシステムだと思います。また後半で少し書きます!」
入学年の4月
いよいよドクターによる健康診断の日になりました。
息子のかかりつけ医ではなく、自治体の青少年健康センターのような場所へ遥々行ってきました。
①ナースによる健康診断
待合室で待っていると、先ずナースが私たちを呼びにきて彼女のお部屋に通されました。
私は部屋の片隅にある椅子に座って待つのみです。ナースから私に質問されたことには答えますが、健康診断に関して息子に助言したりできません。
ボクちゃんはナースと一対一で話し、視力テスト・聴力テストをしました。
(※以下、私がボクちゃんから聞き取ったテスト内容を再現した図です。)
定番の視力検査。絵はどんどん小さくなっていきます。
「👱🏻どっち向き?」「👦🏻上ー!」 |
「👱🏻ボールとダック、どっち?」「👦🏻ボール!」 |
次に1から20まで数を数えるテスト。
次にボールが幾つか描かれてあるカードをパッと見せられ、ボクちゃんがその数を答えるテスト。
次はカードの左に青いボールと、右に黄色いボールが描かれたカードを見せられ、ボクちゃんはどちらが数が多かったか答えなくてはいけません。
「👱🏻青と黄色、どっちが多い?」「👦🏻黄色!」 |
ボールの絵のテストはまるでフラッシュカードのようにパッパとめくられるので、ボクちゃんは瞬時に答えなくてはいけませんでした。
そして身長を測ってナースによる健康診断は終わりです。
担当されたナースは初め無表情でチョット怖そうでしたが、私が日本人だとわかると、
👱🏻「息子がこの夏3週間東京に遊びに行くのよ!すごく楽しみにしてるの!」
と、一気に和みました❤️
日本人でよかった。笑🇯🇵
②ドクターによる健康診断
再び待合室で待っていると、今度はいよいよドクターが私たちを呼びに来られました。
ここでも私は隅っこにある椅子に座って黙って待つのみ。
先ず、ドクターがボクちゃんに簡単な図形を見せます。そして途中までその図形が描かれたものをボクちゃんが完成させるテストです。
次に、見本の図形を見ながら、紙の上に同じように描くテスト。
🧏🏻♀️「神社の鳥居⛩️みたいな絵と、スイス国旗🇨🇭みたいな絵の2枚描かされていました。」
ボクちゃんは絵が苦手で、どちらも歪な図形を描き上げました。
次は身体的なチェックです。
体重を測ったあと、往復横跳びみたいなことをやらされていました。
そして最後に聴診器で心臓の音をチェックしておしまいです。
ドクターから私に「少し絵や文字を書く練習をさせた方が良いかもね。」というアドバイスがありましたが、他には問題もなく終了となりました。
小学校で「飛び級 & 落第」
ドイツではじめて小学校の入学を一年見送る親御さんの話を聞いたとき、私は「入学が一年遅れたらダメじゃん!」と思いましたが、ドイツで入学を遅らせる親は私が思っていたよりカナリ多くいるのです。
👱🏻♀️「ウチの子は超未熟児で生まれて、幼い頃から身体が弱いの。もうちょっと大きくなってから小学校に行かせたい。」
🧕「我が家は最近外国から引越してきたばかりでドイツ語がまだ小学校入学レベルに達していないから、もう一年幼稚園に行かせたいの。」
👨🏻🦰「ウチの子は夏生まれだから、今年入学するよりも来年入学した方がお勉強に有利じゃないかと思うんだ。」
ご家庭により理由は様々です。
そしてドイツの小学校では飛び級する子もいます。1年遅れて小学校入学する子もいますから、同じクラスでも飛び級した子と2歳差があることも珍しくありません。
また飛び級があれば、「もう一回●年生をやりましょう。」と、落第することもあります。
日本では一歳遅れるとか落第するとか少しネガティブな意味で取られがちですが、ドイツでは(少なくともベルリンの私の周りでは)そんなことありません。
とことん『その子の成長や語学の発達に応じて』を第一にしているのです。
そして、クラスの中でも飛び級した子や落第した子を変な目で見る子供はいないそうですよ。
私はこのシステムも、周りの捉え方もとても素敵だなあ❤と思いました。
次回へ続く・・・
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