ハロー!ドイツ・ベルリン在住のユキです。
(初めましての方へ。自己紹介はコチラです🧏🏻♀️)
前回に引き続き、イースターのチョコレートで思い出した、ニュージーランドで経験した盗難事件について書いております。お付き合いくださいませ。
🧏🏻♀️「写真はニュージーランド🇳🇿ではなく、ここ(ドイツ🇩🇪)のイースターのモノです…。」
さて、警察署に被害届を出しに行ったことは前回少し触れましたが、そこで私の想像と違って少し驚いたことがありました。
🚨証拠探し🔍
私の被害届をうけて、事件現場であるレストランやホステルに、全身白いビニールをまとった警察の鑑識部の人たちが指紋やDNAを採取しに大勢やって来るのかと思っていたら・・・
👮🏼♂️「じゃ、君。部屋に戻って『犯人が触ったと思われるモノ』を見つけて持って来てくれるかな?」
ですと。
🧏🏻♀️「エ。(私がやるんかい。)・・・はい、わかりました。」
バッグを盗まれたくらいじゃ鑑識は動かないんですね。
書類諸々の記載が終わると、次は別の部屋で私の両手の指紋を取られました。
指先だけではなく、手の平や手首あたりまでガッツリ!インクまみれになりビックリ!
👮🏼♂️「指紋(fingerprint)ってゆうから指先だけだと思うよね。手の平からも指紋が取れるんだよ。」
ご存じでしたか?手のひらは「掌紋」。小指〜手首までの側面は「側掌紋」と呼ばれ、日本の警察でも採取するそうです。
そして手を洗ってホステルに戻ると、荒れ果てた部屋の中で1人「証拠品」を探し始めました。
・・・
犯人が触るもの・・・。何だろ?
貴重品だよね。でも、全部持って行かれてる・・・。
ム、難しい・・・。
🌀
そこで私の目に入った物は、・・・タンポン。
箱に入れていたはずのタンポンが1つ、散らかったベッドの上にコロンと転がっていたんです。タンポンのフィルム包装はされたままでした。
私はそのタンポンをなるべく触らないように慎重にziplock に入れ、警察署へ持って行きました。
🇮🇹パーティーにて
被害届を提出してから、警察から何の音沙汰もない日々が続きました。
私は事件の起きたレストランを辞めて、朝から夕方までカフェで働くようになりました。
日本から持ってきたお金は全て取られて無くなってしまったので、旅行に行くこともできず、毎日ただ働く日々でした。
そんなある週末。
同じホステルに住んでいたイタリア人の男の子が、パーティーに一緒に行こうと誘ってくれたんです。私は気晴らしに行くことにしました。
そのパーティーはオークランドに住むイタリア系の人たちの集うハウスパーティーでした。ニョッキやパスタを朝から手作りして、ワインも全てイタリア産🇮🇹皆んな気さくで陽気で(ステレオタイプのあのまんまっス。笑)とっっっても楽しい時間を過ごすことができました。
パーティー客の中で、イタリア人でもニュージーランド人でもないのは私だけだったので、皆んな🇯🇵私に興味津々で話しかけてきました。
初めは日本のことを沢山聞かれましたが、次第に話題は私のオークランドでの生活になり、
その流れで盗難事件の話になりました。
感情を露骨なまでに表現するイタリアン達。笑
皆んな、被害者である私以上に憤慨し、犯人に対して怒り始めました。笑🤌🏻🤌🏻🤌🏻💢
そして、その中の1人が私に名刺を渡してこう言いました。
👱🏼♂️「明日の仕事帰りに僕の事務所へおいで。警察を少しプッシュするために手紙を書いてあげるよ。僕は弁護士なんだ。」
🧏🏻♀️「ナント!ほんとに!?ありがとう!」
🚨弁護士に会う
翌日、カフェの仕事帰りに弁護士事務所へ向かいました。
事務所は私が働いていたカフェのすぐ近くでした。
事務所の中はとても洗練されたデザインで美しく、少し年配の秘書の女性が私の到着を待ってくれていました。そして昨日パーティーで会った弁護士の部屋に通してくださいました。弁護士の部屋では、先ず警察に話した(提出した)ことと同じ内容を話しました。秘書の女性がパソコンでメモをとっていました。そして弁護士が秘書に手紙に書く内容を色々と説明されていたと記憶しています。
その作業が済むと、弁護士が私に向かってこうおっしゃいました。
👱🏼♂️「何かほかに事件について僕に、あるいは警察に伝えたいことがあればどうぞ。」
🧏🏻♀️「うーん・・・。そうだなぁ・・・。じゃあ少しだけ。
私はニュージーランドに来るために、日本で丸2年間ずっと仕事を2つ掛け持ちして一生懸命働きました。そうして貯金してやっと来たんです。ニュージーランドをたくさん旅行したかった。でもそのお金を盗まれちゃった。
私は持ち物や身の振舞いには十分注意していたし『アホな観光客が不注意で持ち物を失くした』くらいに警察に思われてたら嫌だなって思う。
今回の事件、本当に悔しくて、絶対に犯人を捕まえて欲しいです。盗まれたお金も物も取り返したいです。」
👱🏼♂️「オークランドでは沢山の事件が起きるから、盗難・置き引きなんかの軽犯罪は後回しにされているのかもしれないね。警察に手紙を送っておくね。犯人が捕まるといいね。」
🧏🏻♀️「どうもありがとうございます。」
私はお礼を言うと、秘書の案内で弁護士の部屋を出ました。
そして事務所の出口で、ハッ!と弁護士への相談料や手紙を書いていただいた費用の支払いについて思い出しました。見送りに来られた秘書に質問すると、今回は弁護士の好意で行ったことなので支払いは不要だと言われました。
私・・・オイオイ泣きながらホステルに帰りました。😂
弁護士だけではなく、お友達やホステルのマダム、皆の助けを思い出して、ありがたくて❤❤❤
🚨刑事からの電話
弁護士事務所へ行った翌週。
私が職場のカフェで休憩してくつろいでいると、携帯に知らない番号から電話がかかってきました。
電話の相手は「Detective ナントカ」と名乗りました。(お名前は忘れました。)
人生初のデカとの接触!!
刑事さんと話した会話は、かいつまむとこんな内容でした。
👨🏻💼「以前受理した盗難の件だけど、時間がかかって待たせてしまってごめんね。でも捜査が始まっていると伝えたくて。そして、ずいぶん持ち物を盗まれたようだけど、もし期待していたら申し訳ないけど、こうゆう事件で盗まれたモノが持ち主に戻ってくることはほとんどないんだよ。これから捜査に進展があったらまた連絡するね。」
刑事さんは弁護士の手紙については何も触れませんでしたが、電話しながら「刑事さんはあの手紙を読まれたんだな。弁護士さんは私の言葉をキチンと手紙に織り込んでくれたんだな。」と思いました。
さあ、これからどうなる!?
次回、🇳🇿海外盗難トラブル🚨後編へ続きます。
それでは、今回はこの辺で。
お付き合いいただきありがとうございました。素敵な1日を❤️ ユキ
See you soon! Yuki
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