ドイツの日常🇩🇪ホームレス

ハロー!ドイツ・ハンブルク在住のユキです。

(初めましての方へ。自己紹介はコチラです🧏🏻‍♀️)


私が息子の父親と知り合うずっと前のお話です。

私はある男性と渋谷のワインバーで飲みながらお喋りをしていました。

そこへ少し年配の外国人男性がニコニコと私達のもとへやって来て話し掛けてきました。

100%日本人顔の私に向かって、ペラペラとフランス語で話しかけてくるオジサン。

しかも、クセが強い・・・

実は私、このバーに一緒に来ていた男性にちょっと好意がありまして、賑わう店内で少し距離が縮まると良いな❤️なんて目論んでいましたから、内心では、

🧏🏻‍♀️(チョットおおお〜💢せっかく良い感じなのに、ジャマしないでよーーーっ!)

と思っていました。

でも、その男性の手前、オジサンに冷たい態度をとることもできず・・・モヤモヤ

私の超低レベルのフランス語と、オジサンのカタコト英語で話し始めると・・・

このオジサンが最ッ高に面白い方だったのです!!🌹

飲んでいたので、なんの話をしたのか全く覚えていませんが(笑)この夜大笑いさせていただいたことは克明に覚えています。

コトバの壁を越えてすっかり意気投合した私たちは連絡先を交換してお友達になりました。

🧏🏻‍♀️「ちなみにそのときのデートのお相手とは、その後自然消滅しました。ご縁がなかったのね。笑」


日本のホームレス

後日改めてオジサンとお会いし(しらふで)話をすると、彼はホームレスについて取材するために日本に来られているとわかりました。

フランスにもホームレスはいるのに、なぜわざわざ日本のホームレスの取材をしたいのでしょう?

オジサン曰く、

👨🏻‍🦳「世界中でホームレスを見てきたけれど、日本のホームレスはなんか違う。他の国のホームレスはお金や食べ物を『ください、恵んでください』と依存してくるのに対して、日本のホームレスで「物乞い」をする人を見たことがない。」

(※物乞いする人がホームレスとは限りませんが。)

そして、とある公園に小屋を建てて住んでおられるホームレスの1人に取材を申し込んだので、一緒に来てもいいよと言われました。

私はその公園は何度も行ったことがありましたが、それまで行ったことのなかったエリアへ進んでいくと、ブルーシートや木で建てられた小屋が何軒も散在していました。オジサンの取材に応じてくださったのは、そんな小屋に住んでいる方の1人Aさんでした。

皆さんは日本でホームレスの方とお話したことがありますか?

私はその時が初めてでした。

オジサンのおっしゃることが何となくわかるんですが、日本ではホームレスとの間には見えない何かがあるというか、同じ空間に居ながらも距離を感じていました。

Aさんは少し特別なホームレスだったかもしれません。オジサンの取材の前にとあるユーチューバーから取材を受けたところ、そのビデオでAさんはちょっとした有名人になってしまい、ビデオを見た人たちがAさんを冷やかしに沢山来るようになったと嘆いておられました。

オジサンのこの取材に対し、Aさんは金銭などを請求することはありませんでした。


ドイツに来てみて

私は2018からドイツで暮らしていますが、近所のスーパーマーケットの前には「für Essen(🇬🇧for food)」と書かれたボードと、いくらかのコインが入った容器を置いて座っている方が必ずと言ってもいいほど毎日おられます。

初めの頃は、とても気の毒に思ってコインを渡したりしていましたが、近所の方から、

👨🏼‍🦱「あの人たちの後ろにはギャングとか反社会的なグループがいる可能性が高い。募金したお金がギャングへ渡ってしまうかもしれないから、お金を渡すのはやめた方がいい。」

と忠告されました。

そう言われて注意して見てみると、たしかに組織的なのがわかります。数人の移民らしき人が、地域のスーパーマーケット数件をローテーションして座っているのです。

電車内で物乞いをする人たちもいます。たいていドイツ人で、礼儀正しく「私の名前は●●です。食べ物と飲み物を買うために50セントでもいいのでください。では、皆さん良い1日を。」と言って、コインの入ったカップを揺らしながら電車内を歩いて行きます。ほとんどの場合、彼らが薬中毒者だと素人の私でも一目でわかるので、お金をあげることはありません。


ホームレス支援マガジン

我が家ではホームレスに何もしないのか?というと、息子の父親が毎月「Hinz&Kunzt(ヒンツ&クンスト)」という雑誌を購入して来ます。

この雑誌はハンブルクを中心に販売されているもので、内容はホームレスへのインタビューやホームレスの実態が中心に書かれています。

雑誌を販売しているのは、この雑誌を作っている非営利団体にきちんと登録されたホームレスの方々なので、バックにギャングがいてお金が悪い人たちに渡る心配もありません。雑誌の売り上げのおよそ半分が販売する人のもとに渡ります。

🧏🏻‍♀️「日本にも同じ目的とした「BIG ISSUE」がありますよね。」

雑誌はドイツ語で書かれているので、息子の父親に内容を訳してもらうことがあります。その中でとても心に残ったのは、貧しい国から夢を持ってドイツへ来ようとした多くの若者が、ブローカーに騙されホームレスに陥ってしまうケースが多いという記事です。


ホームレスと違いますが、オランダ🇳🇱に住んでいた時に似た話を聞きました。

オランダは売春が合法で、売春宿の飾り窓はある種の観光地化しています。でも、そこで働く女性たちの中には、東ヨーロッパの貧しい国からダンサーになることを夢見てオランダへ来たのに、騙されて売春をざるせをえなかった人もたくさんいるんです。

お時間があれば、是非コチラ👇🏻のビデオをご覧下さい。最後、ショッキングです・・・


ホームレスや売春している人たちには、もしかしたらそんな事情があった人もいるかもしれません。


コロナが終息してから、ホームレスや物乞いする人たちをまた頻繁に見かけるようになり、息子は初めの頃は「👦🏻あの人は何なの!?」と動揺していましたが、最近では見慣れ過ぎて全く動じないこともあるんです。そんな様子を見ると、なんとも言えない気持ちになります。


今回は(今回も?)まとまらない私の思いをタラタラと書かせていただきました。

お付き合いいただきありがとうございました。素敵な1日を❤️ ユキ

See you soon! Yuki


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