ハロー!ドイツ・ハンブルク在住のユキです。
(初めましての方へ。自己紹介はコチラです🧏🏻♀️)
秋晴れの気持ち良い週末のある日、近所に住むお友達家族と一緒にハンブルク郊外にあるWildpark Schwarze Bergeへ行ってきました。
Wildpark の園内案内図です。 |
※Wildpark へは、ハンブルクから車で30分ほど。電車だとハンブルク中央駅からS-BahnでHarburg駅に行き、そこから340番のバスに乗り換えます。バスの本数が少ないのが難点ですが、公共の交通機関で行けますよ!
動物園が苦手な私ですが、動物好きの幼い息子ボクちゃん👦🏻がいるので、コチラの施設やハンブルク動物園には年に2、3回行くのです。
Wildpark は少し郊外にあるので、電車とバスに乗ってちょっとした小旅行みたいで息子は大喜びです。
たくさんの動物がほぼ放し飼いにされているこのWildparkですが、中には囲いや人口の巣(建物)に住んでいる動物たちもいます。
アナグマもそんな建物内で飼われた動物です。
私たちがアナグマの建物へ行ったとき、ちょうどお食事中でした。
小さな可愛らしいアナグマ❤
何を食べているのかな〜?
目を凝らしてよーく見てみると・・・
なんと!
ギョ!!ニワトリのヒナの死体!!!😱
グロい!!😱
山のように積み上げられたヒナの死骸をムシャムシャ食べているアナグマをボクちゃんに見せたくなくて、私たちはその場を離れました。
この時私は、以前読んだ鶏のヒナについての記事を思い出しました。
🚨注意🚨
ここから残酷な描写が度々出てきます🙏🏻
写真は文章とは関係なく、当日Wildparkで撮影したものです。
オスのヒナは殺される運命
採卵養鶏場では、オスは生まれるとすぐに殺処分されます。理由はカンタン、オスはタマゴを産まないから。
採卵用のニワトリは、食用のニワトリよりもお肉が硬いため、食用として育てることすらしないんだそう。
それだけでも十分心が痛むのですが、処分のされ方が実に残酷なんです。
窒息、圧死、ガス殺、シュレッダー・・・
🧏🏻♀️(私)「ねえ、タマゴ用に育てられるニワトリって、オスは生まれてすぐに殺されるらしいよ。あの雛鳥は全部オスなのかなあ・・・。」
👩🏻🦰(ママ友)「知ってるー。そうね、オスの雛かもしれないね。」
👤(🇨🇭息子の父親)「スイスでオスの雛鳥の殺処分は禁止されているけど、ドイツはまだ禁止されていないの!?」
👩🏻🦰「ドイツでも最近禁止されたの。でも、国外から輸入されたものはどんな養鶏場から来たのかわからない。EUの中ではまだ禁止されていない国もあるから。」
🧏🏻♀️「EU全体で決まったルールじゃないのね。」
帰宅後、気になってネットで調べたのですが、オスの雛鳥の殺処分については、
2020年~スイスで禁止。
2022年~ドイツも禁止。EU各国も後を追う風潮。
(例えば、フランス、イタリアはすでに禁止を決定済。)
🧏🏻♀️「これからタマゴを買うときは、オスの雛鳥を殺さない採卵養鶏所でとれたタマゴしか買いたくないなあ。」
👩🏻🦰「ウチはいつもチェックして買ってるよ。」
👤「我が家がいつも買ってるBIOのタマゴにも『オスの雛鳥を殺していない』ってサインが付いてるじゃん。」
🧏🏻♀️「え💦」
(ドイツ語不足が露呈しました。でも、よかった。w)
帰宅してさっそくリサイクル用のゴミ箱に残っていたタマゴの容器を確認しました。
あった、あった!
『ohne küken töten 』(no chicks killing)❤
メスも過酷な運命…
オスの雛鳥について調べていたら、わんさか出てくる日本の信じられない採卵養鶏場の実態・・・
(残念ながら、日本以外の国でも行われています。)
①debeaking
これは、生まれて間もないメスの雛鳥の嘴(クチバシ)の先端を切除することです。麻酔ナシで!😱
髪の毛や爪と違って、クチバシには神経が通っているから激痛!
このため命を落とすヒナもいるんです。
実際の映像をYouTubeで見つけましたが(残酷すぎるため映像はシェアはしません)飲料工場でボトルに飲料を注ぐマシーンのような回転する機械にヒナが頭を突っ込まれて、クチバシを切断されていました。
このdebeakingは、アニマル・ウェルフェア先進国のスイスでは1974年に禁止され、ドイツも2016年に禁止されました。
日本はいつ禁止になるんでしょう・・・
②バタリーケージでの生活
放飼いで飼われたニワトリのタマゴとケージ飼いのニワトリのタマゴを比較する記事を読んで「バタリーケージ」という言葉だけは知っていたのですが・・・
一羽当たりのスペースがiPadくらいしかないんです!😱一生!
スイスでは1991年に禁止。
ドイツも2007年に禁止。こちらもEU各国も後を追う風潮です。
③強制換羽
「キョウセイカンウ」と読みます。
これ、ご存じですか!?私は知らなかったんです。
メス鶏は60週齢を過ぎると卵を生む量が減ってきます。そこで養鶏場が何をするかというと、メス鶏にしばらくの間水もエサも全く与えず、飢餓状態にさせるのです。飢餓状態のメス鶏は羽毛が抜けてしまいます。そして、ふたたびエサを与え始めると羽根が生え戻ります。
羽が生え変わる時期にまたタマゴを産み始める鳥の習性を利用し、生産性を上げるのが目的なのですが・・・。そのためにメス鶏を飢えさせるなんて・・・。
もちろんこの絶食中に餓死してしまうメス鶏がたくさんいます。
この残酷な強制換羽、日本では6割以上の採卵鶏農家が実施しているそう。
EUでは禁止。スイスは絶水の禁止令はありますが、絶食についての情報は見つけられませんでした。
(そもそもスイスではケージ飼いを禁止しているので絶食させられるのかな?)
④メス鶏の最期
メス鶏は約2年の排卵期間が過ぎると生産性が低下するため処分されます。「廃鶏」といいます。
廃鶏する(殺す)施設が足りず、鶏たちはカゴの中に詰め込まれたままものすごく長い期間放置されるのだそうです。
カゴの中でケガする鶏もいれば、死んでしまう鶏もいます。
水もエサももらえません。
まだタマゴを生めるメス鶏が生んだ割れたタマゴや糞尿にまみれます。
日本全国に採卵用のメス鶏は1億4千万羽いるそうです。これが1億4千万羽の最後です。ひどすぎる!
「タマゴは物価の優等生」なんて言葉がありますよね。
私は無知で、東京に住んでいた時は安価なタマゴをよく買っていました。
生まれてすぐに殺処分されるオスの雛鳥、ひどい暮らしを強いられるメスの雛鳥。
こんな扱われ方をされて殺されたニワトリを思うと、もう安いタマゴは食べられません。
🧏🏻♀️「ニワトリに呪われるよ!」
色々書いていますが、私は活動家でもないし、ましてやベジタリアンでもありません。
お肉が好きかと聞かれれば、「好き」と即答します。
ただ、子供ができてから、遅ればせながら食べ物の安全性ついて以前よりも気にするようになりました。
食の安全性について考えると、行き着くのは環境保護やアニマル・ウェルフェアです。
命あるものを私はいただいているのに、リスペクトが足りなかったと反省しながら、これからも少しずつお勉強していこうと思っています。
※情報はこの記事を書いた時点で最新のものです。
それでは、今回はこの辺で。
お付き合いいただきありがとうございました。素敵な1日を❤️ ユキ
See you soon! Yuki
🧏🏻♀️宜しければこのブログをお友達にもご紹介ください❤️
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