2022年5月1日日曜日

ドイツの日常🇩🇪息子失踪事件と幼稚園事情

 

ハロー!ドイツ・ハンブルク在住のユキです。

(初めましての方へ。自己紹介はコチラです🧏🏻‍♀️


物騒なタイトルですよね。

先日、我が息子のボクちゃんが一時的に行方不明になり、大変な騒ぎになりました。

全ての子を持つ人にとって、最も起きて欲しくないことの一つかと思います。



事件発生

ある日の午後、ボクちゃんをお迎えに幼稚園へ行くと、先生の1人が険しい表情でドアを開けてくださいました。
そして先生の後ろからヒョッコリご機嫌に現れたボクちゃんが、いつも通り私に飛びついてきました。

👨🏼「ユキ、じつは…、今日事件があったんだよ。」
🧏🏻‍♀️「ナニナニ!?」
👨🏼「皆んなで森へ散歩しに行ったんだけど、自分がちょっと目を離した隙に、ボクちゃんとロラン(偽名)がいなくなったんだ…。」
🧏🏻‍♀️「ロランってだあれ?」
👨🏼「ボクちゃんのお友達で、2つ年上の子だよ。森を必死で探してたら携帯が鳴って、ロランのパパからだった。『2人が家に来てる』と。」
🧏🏻‍♀️「ええーっ!」
👨🏼「ロランがボクちゃんを誘ったらしい。一緒に家に行こうって。ロランのパパが2人を連れて戻って来てくれた。何事も起きずに済んだけど…。本当に申し訳ない。」
🧏🏻‍♀️「ああ、そうだったのー!何事もなくて、ホント良かったー!」
👨🏼「後で幼稚園の本部から連絡があるよ。そして本部の人達と、僕らと、ロランの保護者とユキとボクちゃんのパパとで今後の対応なんかの説明するから。」
🧏🏻‍♀️「オッケー👌」


私は慣らし保育の時に、その森にも同行したことがあったので場所は知っていました。森のすぐ向かいに住宅地があり、ロラン君の家はその一つだと思いました。
幼い子供2人が、そんな遠くには行けないと思ったからです。
ところが帰宅途中、森からかなり離れた片側二車線の大通りに差し掛かった時、ボクちゃんが、

👦🏻「ママ!ボクね、ここをロランと一緒に渡ったよ。走って渡った。」
🧏🏻‍♀️「ハァああああん!?😱 こんなに遠くまで来てたの!?😱 ここ、渡ったって…この交通量…😱 ちゃんと信号見た!? 右左を確認して渡ったの!?」
👦🏻「うん!緑で渡った。ちゃんと右左見たよ。そしてロランの家に行ったよ!」

もう、ビックリです!
どおりで先生があんなに神妙な表情だったわけだ!
「交通事故」「迷子」「誘拐」「変質者の悪戯」・・・

その時点で初めて起こりえた色んな恐ろしいことが頭に浮かんで、震えました。

その後幼稚園の本部と先生から息子の父親にも電話連絡があり、全ての子供の保護者へもメールで報告がありました。
2日後、該当者のみでzoom説明会があり、更に詳細を知らされました。
  • 当日2人の先生が約20人の子供を連れて森に行った。
  • 途中で遅れて参加する子供を迎えに1人の先生がその場を離れた。(5分足らず)
  • 外出時は10分おきに子供の数を確認しており、そこで2人がいないと判明した。
普段なら先生が3,4人いるのですが、コロナ感染や別の体調不良で当日は2人だけでした。
事件の前日に先生の1人のコロナ感染が発覚したので、子供たちの安全のためにも外で遊ぶことにしたんだと思います。

さらにその数日後、幼稚園は今回の出来事と対応策をまとめてハンブルク市へ報告しました。
市の担当者と話した幼稚園のアドミンスタッフによると、ハンブルクの園児の脱走はここ最近頻繁に起きているそうです😱
直近だけでナント8件も!
予想される理由は以下のとおり。
①暖かくなって園外活動が盛んになった。
②ホームオフィスが定着し、親が家にいることを子供が知っている。
③帰宅路のわかる大きな子ほど、親に会いたくなって脱走してしまう。
意外なところにも、コロナの影響が…



ドイツの幼稚園

ドイツの大きな街では、幼稚園を見つけるのは至難の業です。いわゆる待機児童問題です。
以前は子どもが生まれる前から幼稚園の申し込みができたそうですが、ボクちゃんが生まれたときはできませんでした。

この問題は妊娠中に周りの人から聞いていたので、我が家ではボクちゃんが生まれてすぐに、近所の幼稚園に片っ端からメールで入園希望の連絡をしました。

結果、全て不可🙅 と、いうか、入園不可と返事があった幼稚園はたったの2園、ほとんどの幼稚園からは返事すらありませんでした。
(※クリッペと呼ばれる3歳未満の子供を預かってくれる幼稚園をみつけるのは難しいですが、エレメンタールと呼ばれる3歳以上の子供を預かる幼稚園は選ばなければ比較的に見つけやすいかと思います。)

幼稚園の質もピンキリです。日本もきっと同じですよね。
やっと見つけた幼稚園(ボクちゃんが1歳2ヶ月で行き始めました)は、先生もアドミンスタッフも次々と辞めていき、子ども達は幼稚園の小さなお庭で時々遊ぶか、ずっと狭い室内に閉じ込められていました。

ボクちゃんが2歳半から通っている今の幼稚園は打って変わって、多少の雨なら外の公園に出かけていきます。先生が前日に森のとある地点に宝箱を隠して地図を作り、翌日子ども達が森の中で宝探しをする、なんてゆうメチャクチャ楽しいアクティビティも頻繁にやってくれます。
私は今回の出来事が原因で、このような楽しい活動を辞めてしまうのではないかと心配でした。キチンとした安全策をとって、今後もよろしくお願いしますと、説明会でお願いをしました。



事件後、ボクちゃんは…

幼稚園では朝の会で、子ども達にお出掛けするときのルールを説明したそうです。
(お出掛け前にいつも説明されているんですが、今回の出来事について子供たちにも説明をしたそうです。)

そして我が家では、私からも父親からもボクちゃんに何度も、何度も!何度も!!口を酸っぱくして「二度とグループから黙って離れちゃダメよ!」と行って聞かせました。

一方で、ボクちゃんは「わかった、わかった」と言いつつ、今でもロランの家に行ったことを嬉しそうに話してきます。

極めつけがコレ。
寝る前に私の顔を見て、満足そうにニッコリして、この一言、
👦🏻「Mama, that was a good adventure!」

・・・。 もう、ガックリ・・・_| ̄|○

3歳って事の重大さを理解するには幼過ぎるんでしょうか…。
我が子においては、これからもまだまだ目が離せない日々が続きそうです。

それではこの辺で。お付き合いいただきありがとうございました。素敵な1日を❤️ ユキ
See you soon! Yuki

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